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出会いと絆
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『パニック障害』体験記 ~それでも空はひろがっていて、雲は流れていく~

パニック症(PD=panic disorder 、旧名「パニック障害」)という病気を知っていますか? それは、俺にとって 「 恩師 」 です。だから俺は “ 完治 ” なんかより、ずっと先まで歩くつもりです。

改めて、自己紹介。 


最近、とてもありがたいことに新たに訪問してくださる方が増えたので、
ここで今一度、改めて自己紹介をしてみようと思います。

まず、本当にざっくりと粗く、今日に至るまでの俺の経緯を。
全て過去記事に詳しく一度書きましたが、
俺の過去記事を読むことは“拷問”に近く、
とても人にすすめられるシロモノではないので(笑)。



約7年半前、突然、職場で大発作を起こし、救急車で搬送。
(今のところ、救急車に乗ったのは、人生でこの一度だけ。)
それが全ての始まり。

後にその会社を退社。
(パニック障害が退社の一番大きな理由ではなかった。)


その後、全く働けない時期が1年半くらい続く。



徐々に回復し、仕事を始めるが、
ちょうど1年くらい前にまさかの再発。


その会社も今年の夏に退職。
(ここも、
 パニック障害が退社の一番大きな理由ではなかった。(笑))


現在、無職。



以上。








ざっくりし過ぎ・・・?(笑)






自己紹介がてら、おそらく俺の本質が出るであろう、
2つの「俺と、パニック障害のかかわり」について書こうと思う。



上に書いたように、
俺には一番長くて、約1年半のニート時代があった。

だけど、その前にも7ヶ月のニート時代があった。
救急搬送された時に勤めていた会社を辞めた後からの7ヶ月間だ。
パニック障害発症から、約1年で会社を辞め、そこからの7ヶ月間・・・・・。

そこが一番の“底”だった。



俺はそれまで働いていた会社・・というより、その「現場」が好きだった。
アルバイトながら5、6年勤め、
早くから、一番多い頃には25人くらいいたアルバイトのリーダーだった。一応・・(笑)
何度も「社員にならないか」と言ってもらえたけど、
その時の、アルバイトのリーダーだからこそ出来る仕事が好きで、
いつも丁重に断っていた。

まず、そんな仕事が消えた。



そして、今では去年の北海道旅、今年の原チャリ長野旅など、
普通に行って記事にしているけど、
当時はバイクでの長距離走行や、旅も怖くて仕方なくなり・・・
それも俺の人生から消えた。

旅は、俺の人生の一番大きな生きがいのひとつだ。
初めて一人で野宿旅をしたのは中2の時だ。
その時は自転車で千葉から栃木まで行った。




俺は野球が好きだ。
今もほぼ毎週日曜、草野球をしている。
草野球といっても、俺にとっては遊びじゃない。
バカみたいに真剣にやっている。
小2から始めた野球は、俺の人生そのものだ。おおげさじゃなく。
・・・それも、俺の人生から消えた。
怖くて行けなくなった。

特に、大会の公式戦の怖さは長い間、ずーーっと消えなかった。
今でもまだ少しある。
練習にはやっと行けるようになっても、試合は全く別だった。
試合前になると数日前から緊張し始め、
前日はほとんど眠れなかったり、
当日は、「おうぇ・・おうぇっ」とあまりの緊張感と恐怖感でえづきまくり、
試合中もただグランドに立ってるだけで恐怖感に襲われて体中が硬くて重くて・・・
いいプレーなんて、とても出来なかった。

ちなみに、これと同じくらい美容院も怖くなり、それが何年も続いた。
そろそろ髪が伸びてきたから美容院に行かなくてはならない・・・
って、思い始めると、それだけで若干体調が悪くなり、心が毎日重くなり、
「何日に行こう」と決めると、その日からもう緊張し始め、
当日は「おうぇ・・おうぇっ」えづきまくり、
バイクで店に向かう時間は、まるで処刑場に向かう気分で・・・
店に入って椅子に座ったら、生き地獄の始まりだった。




さらに、一番、症状が酷かった頃は、
ただ「食べること」「寝ること」「人と話すこと」も怖くなってしまった。
どれも、俺がそれまで大好きだったことだ。
しまいには「呼吸すること」も怖くなった。

それはもう、ただ生きていること、存在していることが怖くなっていってしまった。






ただ、何よりも一番、精神的に壊滅的なダメージを与えたのは、
野球、バイク、旅、仕事、人とかかわること、おいしいものを探すこと・・・

俺が生きがいにしていたものが、大好きだったものが、
根こそぎ全部、パニック障害に奪われ、消えてしまったことだった。

その時の俺は、
『自分自身を失った』 と思っていた。
今の自分は抜け殻だと感じていた。




その頃、季節は夏だった。

夏は俺が一番大好きな季節だ。俺にとって全力で遊ぶ季節だ。
夏ってだけでウキウキして、空は青く、どこまでも広がっている気分だった。


それがその夏は・・・

絶対、生涯忘れない・・・あの頃の気持ち、あの青い空・・・・・・・。




暗い部屋から、いつも真っ青な夏空を眺めていた。
あの青い空は、もう俺とは関係のない世界なんだ・・と感じていた。

俺はもう、俺だけど俺じゃない。
何も出来ない。
どんどんパニック障害に俺の世界が削られていく。

この先に楽しいことなんてあるわけがない。
もう生きている意味なんてない。

「消えたい」「消えたい」・・・・・
それしか、頭に浮かんでこない。

ああ、“絶望”ってこういうことなんだ・・・・・・


はっきりと具体的に計画することは無かったけど、
「自殺願望」はあったと思う。
「自殺したい」というよりは、
最初っから存在していなかったかのように、すーーっと消えたい・・・・・。





パニック障害になってしまった人なら、
多かれ少なかれ、絶望を感じたことが無い人なんていないと思う。

俺は、あの夏の絶望の日々のことは、生涯忘れられないだろう。
そして、再発した時にも、もちろん絶望した。



でも、それでも、
空はいつもひろがっていて、雲は流れていた。

俺の絶望感なんて関係なく。

そして、今も俺は生きている。














俺は、・・あくまで俺の個人的な感覚では・・・

パニック障害は『完治』させるものではなく、
『消化、吸収』するものだと思っている。



便宜上、このブログでも「完治」という言葉を使っている時もあるけど、
俺としてはパニック障害は、
「治す」ものでも、「乗り越えるもの」でも、
「戦う」ものでも、「克服」するものでもないと思っている。

だから、なるべくその手のワードは使わない。
パニック障害に苦しむ人たちがそういう情報を求めて、
その手のワードが使われている情報にひかれるのを分かっているけれど、
俺は使いたくない。

それはもちろん、その手のワードを使って情報を発信している人を非難するわけではない。
あくまで、俺個人としては・・・だ。



俺は、このブログで一貫して書いてきたけど、パニック障害を大チャンスだと思っている。
「人生の師匠」だと思っている。
スーパーレアな、パワーアップ・アイテムだと思っている。


ただし、このスーパーアイテムは、
ゲットした瞬間から心身が崩壊するほどの激痛が走るので厄介極まりない。

でも、上手く消化、吸収できた時、
ゲット前の自分なんか軽々と飛び越えて羽ばたける、大きな大きな翼が背中に生えている、
・・そう確信している。





それはまず、
パニック障害と向き合えば、
四六時中、嫌ってほど、拷問的なほど、自分の弱さを知ることになるからだ。

普通に暮らしていたら、
これほど自分の本質を見せられることはまずない。不可能だと思う。


だからこそ、
自分を一度全て壊し、自分をつくり直す絶好の機会になり得ると、俺は思う。

俺も「自分を失った」と感じ、絶望し続け、
「以前の自分に戻りたい」と毎日、思っていた。

「なんで俺だけが・・・」
「俺は、人間の出来損ないなんだ・・・・・」
そう思っていた。毎日、毎日・・・
もし、できうることならば・・と、『完治』することを夢見ていた。




でも『完治』って、イコール「以前の状態に戻る」ってこと・・・
つまり、今のマイナスの状況が、“ゼロ”に戻るってこと。


こんな何年も30代前半の大切な時間を棒に振って、
ただ、ゼロに戻ることが最良の結果・・・・・?
ただただ、この数年間を失っただけの結果が最良だと・・・・・??

俺は、断じて違うと思った。

パニック障害を翼に変えて、以前よりずーーーっと、
高く、強く、遠くまで飛べるようになると、途中から強く確信した。


実際、今の時点でも俺は変わった。
それは、胸を張って言える。
誰にも文句は言わせない。

・・まだまだ、結果は全然出せてはいないけど・・・・・・・。
それでも・・・!!!













この話に関しては、まだまだ長くなりそうなんで、
またの機会にします。

とにかく、パニック障害はにっくき病気で敵だけど、
同時に『自分自身』でもあり、『味方』でもあると、俺は思うのです。

なぜなら、
例え、何度人生をやりなおして違う道を歩いてみても、
俺が俺である限り、
「必ずパニック障害をいつか発症する」という確固たる自信があるからです。

パニック障害は、拒否し続ける道も正解のひとつだと思うし、否定しないけど、
俺は、“自分の血肉に変える”道を選びました。
これからも、こいつと共に歩いていこうと思っています。







・・・長々、書きました。

これが俺です。


ご清聴、誠にありがとうございました。















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category: ☆改めて、“自己紹介”。

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