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出会いと絆
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『パニック障害』体験記 ~それでも空はひろがっていて、雲は流れていく~

パニック症(PD=panic disorder 、旧名「パニック障害」)という病気を知っていますか? それは、俺にとって 「 恩師 」 です。だから俺は “ 完治 ” なんかより、ずっと先まで歩くつもりです。

草野球と、PDの回復。 


パニック障害などで美容院が怖くてお困りの方、まだまだ微力ながら、俺はこんな活動をしています。
『 Pコース・プロジェクト 』  初めての方、ここをクリックして、ここだけでも読んでいってもらえると嬉しいです。







俺は野球が大好きだ。

俺のここまでの人生、かなりの部分が野球と共にあったと言ってもいいと思う。
小2の終わり頃から始め、今でもほぼ毎週日曜日にはグランドに向かう。
高校時代は野球しかしなかった。
でもパニック障害になり、一時期、そんな野球までも失った。

一番酷かった頃は練習さえも全てが怖くなって、グランドへ一切、足が向かわなくなった。
少しずつ回復し、練習は楽しくできるようになった。
そして、週1の野球の練習だけが、その頃の俺の唯一の楽しみになった。

が、練習は楽しくできるようになったものの、
大会の公式戦に対する不安感は尋常じゃなかった。
数日前からあまりの不安で症状が軽く出始め、試合前日はほとんど眠れなくなった。
(※注、「たかが」、市が主催する、ただの草野球の大会の話です(笑)。)
当日は、試合前には酷い緊張のあまり、「おうえっ・・おえっ・・」えづきまくり、
試合が始まると、不安や緊張は心を蝕むように膨張し、確実に恐怖を呼んだ。

グランドに立っているときに襲われる恐怖感はすごかった。
特にランナーに出ているとき・・走って息が切れているときの恐怖感がすごくて、
そのまま呼吸困難になって倒れてしまう“未来”が強烈な映像として頭の中でぐるぐるして、
一試合中に、何度も何度も発作を起こしかけた。
自分で言うのも何だけど、うちのチームでは俺は主力選手なので、
「交代させてくれ」とは、なかなか言い出せなかった。
その頃は、誰にも自分がパニック障害であることを伝えていなかった。

そんな感じで、
自分的には「命からがら」なんとか最後までグランドに立っている状態だったので、
試合を終えたあとの疲労感も、これまた尋常じゃなかった。
この大会の公式戦に対する酷い状態は、何年も続いた。


・・・今、これを書いていて思い出しただけで、
ちょっと嫌な悪寒がした。









昨日、大会があった。

前日、普通に熟睡。
試合直前は、最近チームに加入した10代のコたちと初めていっしょに戦えるから、
楽しみな気持ちのほうが大きかった。

1回表。相手の攻撃。
ツーアウト二塁、先制点と試合の主導権を奪われそうなピンチ。
相手のバッターは4番。
コースの甘いストレートをフルスイングで捕えられた。
サードを守る俺の左側を、
レフトまで一瞬にして貫こうとする低い弾丸ライナー(打球)が放たれる。
俺は反射的に真横にダイビングして左手を伸ばす。
ダイビングして宙に体がある瞬間もはっきりとボールが見えていたので、
“予定通り”、ボールは俺のグローブに収まった。


(※注、このくだりはパニック障害とは何も関係ありません。
  自分で言うのも何ですが、あまりにカッコイイいいプレーだったので、
  日記として残しておきたくて・・・&自慢♪(笑)
  動画があればアップして皆さんにも観ていただきたかったーー(笑))


昨日は本当に暑くてつらかった。
陽射しもきつかった。
色素が薄いため目が弱く、明る過ぎる中に長時間いるだけで目が疲労し、
脳を疲労させ、発作が起こりやすくなる俺としては、
かなり条件の悪い中での試合だった。

しかも、それなりに走りまわった。
(2打数1安打、2打点(タイムリー1、犠牲フライ1)、四球1、盗塁2)

暑さにも完全にやられかなり疲労したものの楽しむことができ、試合にも勝利。
1回戦、突破。
ほんのごく僅かに不安で心が揺れた場面もあったものの、全然無事。
パニック障害が生む異常な緊張感は皆無だった。





・・・しかし、この大会。
スケジュールが非常にタイトで、勝っちゃうと同日にもう一試合こなさないといけない。
約2時間半後くらいにもう一試合、この猛暑の中、行うことになってしまった。

俺はさすがにきついと思って、みんなと行動を共にせず、
幸い球場から家が近かったので、家に帰って昼メシ食って少しでも寝て、
できるだけ回復させようと一旦、帰宅した。


が、昼メシ食い終わって、ちょうどゆっくり昼寝しようと思っていた頃、
ケータイが鳴った。
「すぐ戻ってこい。」
・・・は?
仕方なく、すぐ球場に戻った。

俺たちは第二試合を戦った。
で、第一試合の勝者と、第四試合で戦う。
なので、第三試合を行っている間が俺たちの休憩時間だった。

ところが、その第三試合が2回裏も終了せずに終わってしまったようだった。
片方のチームが9人ぴったりだったのに、
そのうちの一人が試合中にアキレス腱を切ってしまったらしく、
試合続行が不可能になったらしい。

主催者側も、もう少し配慮してくれよー・・と、不満たらたらの中、
何とかメシ食っただけであまり休めず、
ウォーミングアップもほとんどできず、心も戦闘モードに切り換えられないまま、
ばたばたと試合が始まってしまった。

・・しかも相手は優勝候補の超強豪チーム。

よく善戦したと思うが負けた。
俺も打てなかった。
( 3打数0安打。
 しかし、三打席目は紙一重のまあまあのハイハイフライ←俺の覚書(笑))



でもとにかく、
この猛暑の中、2試合こなして、無事に帰ってこられた。
しかも、楽しかった。
2試合目はかなり悔しかったけど。
でもプレーを純粋に悔しがれるのは、それもまた余裕ができた証拠。







家に帰ってきて風呂入って、すぐに一眠りした。
夕方、目が覚めた時、
頭も意識も体も、重力が3倍くらいになったかのように酷く重たかった。
そこでちょっと発作ぽくなりそうな感じになったけど、
なんとか持ちこたえた。











みんなは、もう結婚し子供もでき、昇進し収入も着々と増えている。
大きな夢を追いかけ邁進し、日々輝いているやつもいる。
俺は草野球の試合が、やっとほぼ平気になった。

くだらない話だけど、俺にとっては大きな進歩で、すごく嬉しいことだ。
やっと、大好きな野球を試合でも全力で楽しめるようになってきた。
パニック障害の存在が心にかけるリミッターを解除して。

若いコたちも「優勝、狙いましょう!」と息巻いている。
ああいうやつらと、いっしょにプレーできることは本当に楽しい。
うちのチームは弱いけど、どこのチームより本気度が高いから、
それだけで奇跡を起こし続け、
(準決勝での、俺の逆転サヨナラタイムリーヒットとか♪また自慢♪(笑))
数年前には準優勝したこともある。
あいつらの加入で、戦力も士気も上がって、
また高いところを目指せそうで、次の大会がすごく楽しみだ。



みんなと比べたら・・・
社会的な基準から見れば・・・
もうすぐ38歳になる身でこんなことは進歩でもなんでもないだろう。
でも、パニック障害患者にとって、そんな基準や価値観は、
クソくらえ、だ!!
そんなの気にしてたら、やってられねぇ!!

昨日は楽しかった。
2試合もあのクソ暑い中やって、楽しめるようになった。
今、昨日の時間の確かな証拠として体があちこち重いけど、
それが何だか、どこか心地よい気がする。
気分がいい。











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↓↓ 今回の記事は長かったから、読んでいただけただけで十分です。

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category: ◆パニック障害体験記・2

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